相模原の内科・小児科・消化器内科・胃腸内科・内視鏡内科。浮田医院です。

　長生きをするためにはどうしたら良いでしょうか？そのためには死亡原因を知り、　対策（予防、早期発見・早期治療）を練ることが重要です。総務省「日本の統計2011」によると

　グラフのように悪性新生物（癌など）、心疾患、脳血管疾患（脳卒中）が多い　ことが分かります。これらは三大死因と呼ばれています。つまりこれらの疾病を　予防する、早期発見することが長生きの秘訣になります。
　それでは悪性新生物の中では何が多いでしょうか。厚生労働省の人口動態統計　月報年計（平成１８年度）によると

【悪性新生物の主な部位別死亡率（人口10万人）の年次推移】

　男性の方が癌が多く、１位肺がん、２位胃がん、３位肝臓癌、４位大腸癌となっています。女性は１位大腸癌、２位胃がん、３位肺がん４位肝臓癌です。
　それぞれの診断に必要な検査は肺がんの場合レントゲン検査、胃がんは胃カメラ(内視鏡)、肝臓癌は超音波、大腸癌は大腸カメラ(内視鏡)です。大腸カメラは２リットルの下剤を飲んで検査しますので、検診目的では便潜血反応が簡便です。血液検査で癌が分かると勘違いされている方も多いようですが、腫瘍マーカーは癌の治療効果を判定するためのものです。
　心疾患、脳卒中は動脈硬化（血管が硬くなり伸縮が悪くなること）が原因で、　動脈硬化の原因は加齢、高血圧、糖尿病、高脂血症です。「血圧の薬を飲み始めると止められなくなると友達から聞いたので嫌だ」とよく耳にしますが、高血圧を　放って置くと動脈硬化がさらに進みます。
　高血圧、糖尿病、高脂血症の原因は家系、肥満などです。家系の場合には薬を　飲まないと血圧を下げるのは困難です。ご両親、ご兄弟などにこのような病気の　方がいないか聞くことが大切です。
　肥満の方は体重を減らすことで良くなります。体重を減らすためには、消費カロリー以上に食べないことです。食事を減らして毎日２時間歩くことが大切ですが、 偏った食事は体に毒です。

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